ニセモノ×初恋=??

「確かに、こんな短いの着なれないから、油断すると足開きそう。お見苦しいね」

と私が笑うと、児玉くんは逆に顔がひきつる。

「……児玉くん?」

複雑そうな顔をする児玉くんを不思議に思うと、急に児玉くんが立ち上がる。

「何?どうしたの?」

児玉くんは自分の腰に巻いていたシャツを取ると、

「はい」

と、私の膝にかけた。

「え!?どうしたの?」

「……脚、隠しといて」

「いや、いいよ、今からご飯食べるのに汚すかもしれないから」

シャツを膝からとろうとすると、

「いやいやいや!お願いだからこのままで……。脚を開いてるの想像したら、マジでもう、何というかすんません……」

口元に手を当て、ゴニョゴニョ言う児玉くんが、こっちが照れるくらい可愛い。

そう思ったのは私だけじゃなかったみたいで。

「すごーい、あの彼氏。やっさしー!」

「イケメンであんだけ気を使ってくれるってすごいね」

と聞こえてきた。

それが聞こえてますます照れてしまっていると、

「こちらもどうぞ。服の上にでも置いてください」

とニコニコしながら店員がナフキンを持ってきてくれた。

どうやら、やり取りが聞かれていたらしい。

「あ、ありがとうございます…」

お礼を言って素直に受け取り、膝に置いた児玉くんの服の上に重ねた。