ニセモノ×初恋=??

「児玉くんが……どうかしました?」

児玉くんとあまり接しなくなって2週間。

あっという間だったような。ちがうような。

登下校時に見かけたり、クラスも同じだからやっぱり会わないわけにはいかないけど、あのニセモノの関係になる前みたいな状態に戻った。

何度か、話しかけられたりしたけど、私の態度が不自然だったのか、話したくないのが出てしまっていたのか、それ以上は児玉くんも言わなかった。


だから、夏休みに入ってしまえば会わないし、一緒に帰る二階堂さんと児玉くんを見なくて済むと思ったのに、何で一学期の最終日にまたこの人と会わないといけないのか…。


「二階堂さんと会って以来、ちゃんと関係はやめたからほとんど話もしてないけど、何かありました?」


ちょっと冷たい言い方だったかなと思いつつ、相手が何も言わなければそのままでいいかとほっといた。

幸い、二階堂さんからはそれについては何も言われず。

むしろ、

「……樹に、私と話したこと言いました?」

「いや、詳しいことは言ってませんが…」

少し責めるような口調で言ってくる。

「…樹が冷たいんです……。各務さんに誰が私のことばらしたんだろうって聞いてきて…。もちろん、私は誤魔化したんですけど…」

「はぁ。」

「だから……各務さんが樹に言ったのかなって思って……」

「…二階堂さんとのこと、知ってるとは言いましたけど」

婚約者どうこうはいってないけど、二階堂さんとのこと、知ってるって言ったら凄く慌てたから、理由はわからないが知られたくなかったんだろう。