ニセモノ×初恋=??

児玉くんは、

「なんで……」

と呟いていたが、私は目をそらした。

二階堂さんから聞いたとは言えないから。

「そういう話って、どこからでも入ってくるんだよ…」

というのか精一杯で。


つかまれている手の体温が、今は悲しかった。


「だから……」


と言いかけ、児玉くんを見ると。


なぜか、顔が赤くて。

反対の手で口許をまた隠していた。



―――何で赤いの?二階堂さんの事がバレたから、照れてるわけ?


そう思っていると、


「……各務さんにはダメと言っときながら、俺がしてるの、軽蔑した?」

「軽蔑まではないけど、ありえないとは思った」

「…ごめん…」



―――だからもう、いいよね?



「……私こそ、小さいこと言ってごめん。でも、正直、ショックだった。だから…この関係、やめさせて」



これが、今の私の正直な気持ちだった。