「…なんで、そんなこと言うの…?」
揺らぐ視界と。
震える声で、自分が泣きそうになっていることに気が付いた。
だけど。
必死で堪えた。
「なんでって…」
「児玉くん、私に言ってないこと、あるでしょ?」
「え…?」
私の言葉に、児玉くんが驚いた顔をする。
「……児玉くん、…………司病院の院長先生、お父さんなんでしょ?」
児玉くんはさらに目を見開いた。
「え、何でそれ…」
―――てことは。やっぱり本当なんだ。
「私が実習の時の話をしたときも気付いてたんでしょ?」
「うん……」
「どうして、教えてくれなかったの?」
「……ごめん。まだ、自信がなくて…」
―――自信?何の自信なのか。
「だけど、俺は本気で…」
何か言いかけていたが、
「……二階堂薫さんのことも、知ってるんだよ、私……」
私がそういうと、話をやめた。
