ニセモノ×初恋=??

「昨日の帰り際のこと……」

と言いかける児玉くん。




「あっ!!」



「え?」



私が児玉くんの斜め後方を指差すと。


それにつられて児玉くんは手を離し、その方向を見た。




「何かあった…?」



と後方で声が聞こえたが。



私はみんなを振り切ってダッシュしていた。


「ちょっ…沙菜!?」


美波ちゃんの声も聞こえたけど。


―――後で謝るから、許して美波ちゃん!!


心の中で謝罪して、全速力で走った。

もし追いかけられたとしても、先にダッシュした分、次の信号がギリギリセーフなことを知ってるので、追いかけてきたとしてもそこで必ずひっかかって、私が先に行けることを知ってるから。




思わず、児玉くんから逃げ出してしまったのだった………。