ニセモノ×初恋=??

そうしてるうちに、児玉くんが降りる駅に着いてしまった。

電車がゆっくりとしたスピードになり、ホームに停まろうとしている。

―――なんか、あっという間だったなー。

ぼんやりしてたのもいけないんだけど……。

「各務さん?またね」

児玉くんは一言微笑みながらそういうと、一度私の頭をぽんぽん、としてから空いたドアから降りていった。

その後ろ姿を見送る。

何だかいつもより、寂しく感じる。

ふと、いつものとおり、人のとおりが少ない端に寄ると児玉くんが振り返ってくれた。

いつものとおりの優しい顔。


――――――――とくん。


また、胸が変。

それを誤魔化し手を振ろうとすると。



「樹!!」


女の子の声が聞こえて。


そちらを見ると、サラサラのロングヘアーの、これまた顔の整った可愛い女子高生が、児玉くんに……抱きついた。



「!?」



私はわけがわからず。




だが児玉くんは。


「薫……」


と言って抱き留めていた………。