ニセモノ×初恋=??

「あっ、じゃあ、その本片付けるの手伝おうか?」

カウンターに乗ってる本をさすと、

「大丈夫だよ、待ってて」

私が立ち上がろうとしたのを止めてくれた。

「でも、一緒にしたら早く終わるよ?」

もう一度言ってみる。

児玉くんは少し考え、

「……いま二人きりになるとちょっと……」

「え?何?」

何やら聞き取れない言葉をゴニョゴニョ言っている。



それをじっと見ていると、

「…あー、いや、うん、お願いしようかな」

「うん、わかった」

児玉くんから了解をもらったので、立ち上がった。



いくつか本を持って、保管室の棚に本をなおす。

「児玉くん、これは?」

「それはあそこの棚に」

「はーい」

ときどき児玉くんにわからないところを聞いて片付ける。

図書委員でもないと入ることのない部屋なので、勝手のわからないところがあったが、二人でしたので早く終わった。

「よーし、帰ろっか」

児玉くんを探しにいくと、最後の一冊を棚になおすところで。

「終わったよー」

と声をかけにいくと、

「ありがとう」

やさしい笑顔を向けてくれた。