ニセモノ×初恋=??

「まぁでも、正直、田神くんのアドバイスがなければ、児玉くんと話すなんてこともなかったかもしれなかったんだよね」

私の言葉に、

「でしょ?俺、かなりナイスアシストじゃない?」

得意気な感じで喜んでいる。

「うん。こんな関係にならなきゃ、児玉くんのいろんな面、しらないままだった。単なるクラスメートだったら、いまだにクールな児玉くんとしか思ってなかったかも」

そうだったら、きっともったいない。

あんなに表情豊かな児玉くん、見ていると楽しいし、ドキドキさせられたりするし、本当に知ってよかった。

ニセモノの関係だからこそ見れる表情もあるのかもしれないし。

「ありがとね、田神くん」

田神くんにお礼を言った。

「こちらこそ。樹の彼女が沙菜ちゃんでよかったよ」

微笑む田神くんは、本当に児玉くんを友達として大切にしているんだなと感じれた。

「そう言ってもらえると救われるよ。もっと女の子らしくて可愛い人の方が適任だよなーって、ずっと申し訳なく思ってたから…」

「うわ、何そのネガティブ!」

「いや、まじで悩んでるんだから、いまだに。児玉くんの趣味がマニアックだと思われちゃう、って」

密かな悩みを打ち明ける。