ニセモノ×初恋=??

「………嫌ではないデス…が…」

「うん」

「…何でこんな状況…?」

素朴な疑問。

どうして抱きしめられちゃってるのかわからなかった。



それにたいしての答えは、


「…俺が、こうしたくなっちゃったから」


だった。


「そ、ソウデスカ…」


こうしたくなったと言われてしまったら、私としてはそう答えるしかなく。


しばらく、そのままの姿勢で児玉くんに頭を抱え込まれていた。


そうしているとやっぱり児玉くんの心臓の音が聞こえて。


温かい体温も感じて。


さらに先程から頭をやさしく撫でられて。



ドキドキするよりも何だか凄く、心地よかった。



「…各務さん?起きてる?」


私がおとなしくしてるせいか、また同じことを聞かれる。

「起きてるよ~…けど、気持ちよくて眠たくなりそう…」

そう答えると、

「……気持ちいいの?」

「うん…児玉くんの心臓の音と、体温のせいかな…。気持ちいい…」

「……………」

私が答えた内容には児玉くんからの返事はなく。

抱え込まれているので、児玉くんの表情もわからなかった。