ニセモノ×初恋=??

―――ぎゃあぁぁぁあ!!な、何をしてんだ、児玉くん!!


気付いた瞬間、叫びそうになったが、


―――………いや………もしかしたらそんな深い意味はないのかもしれない!私ってば自意識過剰!!


そう思い直して、ふと児玉くんを見てみる。


「…………」


――――ぎゃあぁぁぁあ!!めっちゃ見てる!!間近で見てるよ!!


すぐとなりに座ってるから間近なのは当たり前なんだけど、めちゃくちゃ近いところから児玉くんは私を見ていた。


「各務さん、どうかした?」


まるでその視線は私を観察してるみたいで。


どくん、と胸が跳ねた。


「えっ、い、いや、何でもないっす」

動揺のあまり、変な口調になってしまった。

そんな私の口調を気にすることなく、児玉くんは私を見ている。



どくん。




どくん。



ナゼカ、ウルサイ私の心臓。



―――何なの、何なんだよ、これ!


児玉くんはニセモノの彼氏だから、ただ、男友達と一緒にいるだけなのに。


何でこんなに、胸が変な感じになっちゃうんだろう。

普通に、話をするつもりでいたのに。

なぜだか、児玉くんがやけに男の人のような感じがして。




目を離せずにいた。