ニセモノ×初恋=??

「………」


屋上にきて、頭を抱えていた。




結局あのあと、休み時間の度にまたいろんな人が噂やメールの真偽の確認をしに教室に現れて。


ガヤガヤとした騒ぎを無視したり、移動教室で逃げたり。


何で逃げないといけないのか、とも思ったりしたが、短い時間では美波ちゃん達にもろくに説明できずにいて、そんな状態で他の人たちの相手をしている暇はなかった。


幸いだったのは、私、児玉くん、井ノ上が同じクラスだったせいか、わりとクラスメート達がかばってくれたことだった。


他のクラスの人がきて聞いてきても、


「かがみんが浮気なんてするわけないじゃん」

「近付きすぎてそんなふうに見えるだけでしょ」


など、そんなふうに言ってくれて。

私が弁解することもなく、そんなふうに来た人達をシャットアウトしてくれた。


「そんなふうにしてもらえるのって、沙菜の人徳だよ」

美波ちゃんがそう言ってくれたのも嬉しくて。

「ごめんね、みんな」

とお昼休みに入ってから私が謝ったのに。



井ノ上は、

「俺は、各務が好きだ」

なんて改めてみんなの前で言うもんだから、また騒ぎが大きくなった。