「あ、ま、の、こ、と、ね?ん~と、ことねちゃん?ことね?」 そこには、ふわふわのキャラメル色の髪の毛にちょっとたれ目で泣きぼくろのあるきれいな男の子が首をかしげながらきいてきた。 き、きれい。 いや、ちがう、待て待て待て待て待て待て待て待て。 状況が、おかしい。 顔が…… 「顔が……ちかいいいいいいいいいい!!」 あと3センチ近づけば触れてしまう距離。 びっくりして席を離れようとしたけど慌てすぎて尻餅をついてしまった。