「あ、琴音!七瀬くん送ってきなさい!ね?」
お母さんはニヤリと笑った。
お、お母さんめ!!!!
でもありがとう。
ナイス!
さっきの発言について聞きたい……。
気になるよ。
「うん!おくってく!」
私は七瀬くんを送ってくことにした。
「ねえ、七瀬くん、その、いきなりだけどさっきのこと、その時は…ってその後なんていおうとしたの?」
「え!?そ、それは……」
夜でもわかる、真っ赤な七瀬くん。
「七瀬くん?」
「えっと、そうだ!琴音ちゃん!あのね、僕話したいことがあるんだ、伝えなきゃならないことが。」
「きく!きくよ!」
ちょこんと私の指先を七瀬くんは握って話始めた。
「僕、実は前から琴音ちゃんのことしってたんだ。」
うそ……。
そうだったんだ……
「でも、あの時自己紹介……」
「あれ、嘘だったあ。初めてみたいに自己紹介してみた。ヘヘ」
そ、そうだったのかい!

