(次の授業……総合か。席替えとかなんとか言ってたっけ……)


そんな事を考えていると、教室の扉が開く音がした。
「席替えすんぞ~」
とゆう担任の声でクラス中が騒ぎだした。
「どこの席かな~?」
「離れたくないね~!!」
そうゆう声があちこちに聞こえてくる。
「その席で1学期、過ごしてもらうからな~!」
とゆう担任の言葉でまた騒ぎだす。
(別に、どこの席だっていい……)
そう思っているとくじを引く順番がまわってきた。そして私はくじを引いた。


(16番……)

「「窓側じゃん」」
誰かと声が重なった。
15番の紙を持っている前田が口を開けている。
「っえ!?俺のうしろ!?まじかよ~……」

こっちがマジかよ~だわ。

机を移動し終わって席に着く。
窓の外には青い空がひろがっていた。
……っあそうそう、私の席はグランド側だから。
すごくすごくキレイな青い空。私は思わず見とれていた。
「キレイな空だよな……。」
後ろから声がした。
「なんで前後男子に挟まれてるの…?」
「俺だって挟まれてる。男女交互になってるんだって」
「ふーん…」

うしろのやつ誰だっけ……?
っあそうそう。イケメンだって言われてたな…。
名前は灰原柊也。
ストレートの髪型で、170cm以上ありそうな身長。
さっきも言った通り、イケメンさんで他学年にもモテる。


「これから空ばっかり見ることになるかも(笑)」
灰原が言った。
「確かに……」
そう返した。
「だよな…」
そう言った後に柔らかく笑った。

笑うとかっこいいから可愛いになる。
………それが私の彼の第一印象だった。

チャイムが鳴る。
今日の授業が終わる。