「顔っ!!」
顔っ!!って……一応女子…。
隣でゲラゲラ笑うバカ二人を睨む。
「まぁこいつ男だからな。変顔しても大丈夫だろ(笑)」
はぁ!?ふざけてる……てかちゃっかり笑うなバカヤローー。
「……もういい…寝る…」
机に顔をふせた。
「あぁ~…拗ねたじゃん」
「知らねーよ」
「あんたが悪いんだよ!」
「お前もだろ!!」
ギャーギャーうるさい。
「ねぇ、あんた達お似合いじゃん」
顔をふせたまま言った。
「あたし、こんなちんちくりんやだ」
「俺も嫌」
「あっそ」

くっつけば良かったのに……。ならイチャイチャして私のところには来ないだろうと思ったのに……いや…待てよ……二人からイチャイチャトークを聞かされるとか……『こいつの怒った顔可愛すぎて~…』『悠の勉強してる横顔かっこいいの~』…………

…………

うぇっ!!!!
ないない……ないわ…。
ダメダメ…くっつかないでくれ。

そんな妄想と、会話をしていると休み時間が終わった。