隣の窓には

そう、力強い目で言ってきた。
その目に吸い込まれそうで…その言葉も信じれそうで。

(本気っぽくなると『僕』から『俺』になるんだ……この人には話せそう…)
そう思い
「……あの」
話そうとした。
すると…
「ちょっと待って!!」
と先輩があたしを止めた。
「なんですか?」
話そうとしたのに……
「なっ…名前教えて!!…っあ僕は佐々木。佐々木碧。あおって呼ばれてるから!!」
あお…先輩か。
「あたしは姫川…梓…です。」
少しふるえた声で言った。

「ふーん…姫川?」
この先輩、あたしの事知ってるの!?またなにか言われたら…誰も信じれなくなりそう。

そう思い、勢いよく立とうとした時…