【梓side】
「好きな人……好きな人……」
そう唱えるように三年校舎をまわってく。
なんとなく、来てみたかったの。
大人っぽい先輩達を。
あたしなんかより綺麗で、大人っぽくて、オシャレで。
男の人も、女の人も…
私は二年。
相手は三年。
一学年違うだけなんだけど全く違う。
少し廊下を歩くとガヤガヤする。多分二年がここに居ることが原因だろう。
私はずっと一人だった。
中学も恋愛なんてしていない。
恋愛なんて出来なかった。この顔や、体のせいで。
自分で言うのもなんだけど、あたしは昔からモテる。
だから彼女持ちの男子でも私を狙ってくる。
「私の彼氏取ったでしょ!?」
「あんたキモいんだよ!!」
「調子のんな」
……こんな言葉は慣れた。
他学年にも言われていたため、今更先輩が怖いなんて思わない。
「好きな人……好きな人……」
そう唱えるように三年校舎をまわってく。
なんとなく、来てみたかったの。
大人っぽい先輩達を。
あたしなんかより綺麗で、大人っぽくて、オシャレで。
男の人も、女の人も…
私は二年。
相手は三年。
一学年違うだけなんだけど全く違う。
少し廊下を歩くとガヤガヤする。多分二年がここに居ることが原因だろう。
私はずっと一人だった。
中学も恋愛なんてしていない。
恋愛なんて出来なかった。この顔や、体のせいで。
自分で言うのもなんだけど、あたしは昔からモテる。
だから彼女持ちの男子でも私を狙ってくる。
「私の彼氏取ったでしょ!?」
「あんたキモいんだよ!!」
「調子のんな」
……こんな言葉は慣れた。
他学年にも言われていたため、今更先輩が怖いなんて思わない。
