隣の窓には

休み時間。



「れぇぇぇいなぁぁぁぁぁーー!!!」
と、私に向かって走ってくる梓。そして飛びついてくる。


「キャッ!!もう梓!!」
「キャッ!!だってさ!可愛いね~玲那は♪」
と、からかったように悠が言った。
悠が言った言葉にピクリと反応する柊也。
「どうした?柊也」
「いや、なんでもねぇよ」
「ふーん…そっか!!」

こいつら……こんなに仲良かったっけ?てか柊也……どうかしたのかな?
って……すっかり忘れてた………

「おい!チビ!!さっきの言葉、ちゃんと私に謝れ!!」
「あぁ!?チビじゃねぇし!!」
教室で騒ぐ二人。
「ねぇ、あの二人仲良いよね!」
そう、梓が言った。
「……あ?ごめん聞いてなかった…」
と柊也が言った。
「なぁ!!柊也!俺、チビじゃねぇよな!!」
「ねぇ、梓!!この馬鹿、チビだよね!?」
「前田はチビだよ?玲那の言う通りぃ~♪てか私、玲那の味方だもん!!」
「………俺もそう思う。」
「おぉ!!灰原もわかってんじゃん!!ねっ!玲那」
「うん!」
「………なんだよお前ら!!」
そんな風に騒ぐ私達。こういう時間も好き。


「てかさ~聞いて!!」