チャイムが学校中に鳴り響く。


またくだらない授業が始まる。

私の名前は松井玲那。
普通の高校二年生。
とにかくめんどくさいこととかは苦手で、男みたいな奴だとよく言われる。

(サボった方がよかった…)
そう思いながらタメ息つく私。
数学の授業は文字ばかりで眠くなる。
その時間は授業も聞かずに寝て過ごした。


「お…い……おい!!」
誰かの声で目が覚めた。
「また寝てたんだろ?」
見れば分かるじゃん。
「だから何?」
「ったく…お前ほんとつめてーよな」
今さっき喋ったやつの名は前田悠。
身長はー…164cmぐらい。ちっこい。皆さんも気づいてますよね?チビです。
髪型はくりんくりんの天パ。可愛いと女子から評判がある。
出席番号が近かいため仕方なく話す相手だ。……そんな話どうでもいいや…

「うっさい」
と返事を返した。
私たちはいつもこんな感じ。
「まぁ~た喧嘩~?」
私たちに話かけてきたこの子は高校で出来た友達。一番仲良しの子。
名前は姫川梓。
胸ぐらいまである黒髪と小柄な体が特徴。そして可愛い。
男子からモテて、姫と呼ばれている。まぁ私は梓って呼ぶけどね。

「こいつどうにかして」
しっしっと手で追い返す。
それを見て笑いだす梓。それにつられて笑う悠。
「なにがおもしろいの?」
答えが気になる……