僕らのルール

いや、、、でもそれ真美の勘違いかもしれないし。

「真美さん、ほんとそれよく言ってくれました」
と、すぐ後ろで聞きなれた声がする。

「あ、王子サマ」
と、振り向いた真美が思ったままのことを口にする。

「さっきからなんすかソレ。王子って俺のあだ名ですか?」
かずくんは笑いながら受け流す。
「え、だってあのライブ会場にいたほぼ全員の女子がキミのこと王子って言ってたよ?」
「うん、ほんとそう」
思わず賛同する。

「へ?まあ、そんなことはどうでもいいんです。言いたいことあって、あとついてきただけなんで」