練習抜けてきたから、戻るわ、って言いながらかずくんはあっという間にどこかに行ってしまった。


、、、。気まずい。


周りの視線が集中してる気がする。


「泉?王子って歳下?やるねー」


真美は、周りを一切気にせず余裕だ。
もしかして、私が気にしすぎ?

「歳下だけど、なんかそんな感じしなくなかった?」

そう言いながら、さっきまで感じてたもやもやした感情が消えてたことに気づいた。

「確かに、なんか泉よりしっかりしてそーだったかも」

「う、それは否定できない」

「おもしろー」

と、いいながらもその言葉とは裏腹に興味をなくしたかのように、真美はステージに目をうつす。