そんな時、
近くにいた女の子たちの会話がふと聞こえてきた。


「一輝くんって、彼女いるのかなー」
「あー、かっこいいもんねー。狙ってるの?」


彼の名前。
話をしている子たちの方を見たい気持ちを抑えながら、耳は無意識にダンボになる。