ローファーを履いたと同時に
リビングの方に向かって息を吸う。


「行ってきまーす!!」


そう言うと、必ず返ってくるいってらっしゃい。の声


と、同時に
母がリビングからひょっこりと顔をだす。



「あずさ!分かってるわよね!」


「分かってるって!“一日百膳”でしょ?」


「よし、行ってらっしゃい」


「いってきます」




私は笑顔で
青空の中、外へ出て行った。