不器用な恋の仕方。


10分ぐらい経って次で私の番だ。

ふと、新山を見ると、近くにあったベンチで手をさすりながらおとなしく待っていた。




「次の方ーご注文をどうぞぉ」

店員が優しく私に言った。



「えーじゃあ、ストロベリーチョコ生クリームクレープ一つ。」




「以上でよろしいでしょうか?」

「はい。」


と言った瞬間新山の手をさすった顔が頭に浮かんだ。




「・・・・・・・・・・」


「あの、すみません。追加でこれも良いですか?」




「はい、良いですよ。」



追加でも優しく接してくれる店員さんはとても偉いと思う。