不器用な恋の仕方。


うざい。


誰がって?


それはもちろん、新山。



ではなく、新山のことを見ている、知らない女子だ。




しかも見ているだけなら良いもののこそこそと、私の事を話したり、
話しかけたりするのだ。





10分も歩いていないのに、女子達に8人ほど話しかけられている。





なのでさっきから全然進まない。



「新山、変顔しろ。」



「何で俺が変顔なんてしなきゃならねーんだよ。」




「さっきから、全然進まないんだよ!!」



「んなこと知るか!!それとも俺がモテていることに、妬いてるのか?」


フッと鼻で笑われた。