コソコソ....ボソボソ.... 。
くすくす....。
私を見て、話をしている。
指を指し、笑う。
もう慣れた。この暮らし。
見にくくてごめんなさい。
私(りあ)のあだ名は、こけし。
べちゃっ!!
「きゃっ!!」
私の頭に何かがあたる。
振り返り下をみるとそこにあったのは
真っ黒になったべちょべちょの雑巾だった。
あぁら〜。ごめんなさぁい。
大きなほこりだと思ったのよ。
そう言ってきたのは、
Aクラスの柿澤 美輪(カキザワ ミワ)
Aクラスの大金持ちで、
頭も良く運動神経も良い。
そして、髪は明るいミルキー色で
肌は白く、大きくくっきりとした目。
薄ピンクの唇。
誰もが憧れる綺麗な顔をしている。
まわりで見ていた生徒は
大声で笑い出す。
私は慌てて、真っ黒な雑巾を
拾い、「すみませんでした。」と
いいながら、雑巾を渡そうとする。
それを見た、美輪は
「汚いあなたの手で触った雑巾を
この私に、使えと??」
と睨みつける。
「いえ...。そーいうつもりでは....。」
と話すと、
「なら、その雑巾Fクラスにいる
ゴミ箱に捨てていただけます??」
と言いたちさろうとする。
「あ。そうだ。あなたうちで
その汚い雑巾使ったらいいのでは??」
美輪は振り向き、言い終えると
立ち去って行った。
