ゆうきくんはそう言うと、スタスタと早歩きし始めた。 えっ、ゆうきくん…置いてかないでっ! そう思って、顔を上げた時だったの。 「ゆうきくん、待っ………んっ!!」 ゆうきくんは…あたしにいきなりキスをしてきて、 その後すぐに、ギュッて強く抱きしめてきたの。 それから、あたしの耳元で呟いた。 「……俺がお前を好きになったのに、理由はねぇよ。 お前だから、小美だからこそ、俺は小美を好きになったんだよ。」