「ほら、さっさとして、遅刻しないように行くぞ。」




「あっ、ゆうきくん! 待って……。」




「なんだよ、どうした?」








ゆうきくんは、わかってないの。




今の季節が私は苦手で、今も凍えるほど寒いって事を。








「……ゆうきくん、今、凍えるほど寒いよね?」




「そうだけど…だからなんだよ?」




「あたしね、昨日からずーっと手袋が見当たらないの。」




「……。」