しばらくボーッとしていると
ちらほらとクラスメイトで
教室は賑やかになっていく。
やがて優華も来て鞄も置かずに
真っ直ぐと私の元へやってきた。

「まーりあ。おはよっ!」

「優華…。」

優華はいつもの明るい笑顔を私に見せるが
私は笑顔を返せないでいた。

「まりあ?何かあった?
言ってごらん?」

優華は首を傾げて私に問いかけてきた。

「優…華っ!」

私は我慢出来なくなり
優華に抱きついて泣いた。
優華は何か察したのか
場所移そっか。と屋上へと連れてってくれた。

私は泣きながら、でもしっかりと
昨日のことを優華に話した。

「なるほどね…。」

優華は大きくため息をついて
私を抱き締めながら頭を撫でてくれた。

「今はいっぱい泣きな。
スッキリしたらこれからのこと考えよ。」

よしよしと言いながら私の頭を撫でる優華。
こんな子が親友で良かった。

私はおもいっきり優華の胸で泣いた。