「お前、音羽とは友達か?」

蓮がそんなことを私に聞いてきた。
私と優華が仲良いことは蓮だって知ってる。

「私と優華が仲良いことは
蓮だって知ってるじゃん。
親友だよ。」

笑いながら私は蓮に言ったが
蓮の顔はまだ厳しい顔をしたままだ。

「あれでも…親友か?」

蓮が指を差す。指の先を見ると
そこには優真と優華が仲良さげに
二人で歩いてる姿が目に映った。

「えっ…?」

何で二人が一緒に歩いてるの?
いや、もしかしたら優華が優真に
私のことを話してくれているのかもしれない。
優華は優しいから、友達を
見捨てたりしないから…。

そんな小さな望みは嘘だった。
優華が優真の袖を引っ張り何か言ってる。
すると優真はキョロキョロして
周りに誰も居ないと確認すると
優華に顔を近付け口づけをした。

目の前が真っ白になり
その場でへたり込んでしまう。