素っ気ない態度の白露に千尾丸はこそこそっと言った。
「旦那~、少しは話盛り上げないと、だんまりになっちまいやすぜ~?」
「ならば本題に入れば良いだろう。白良といったな。噂で聞いた強姦事件。そなたの父の仕業か?」
角が見えないように被ったままの被衣をいじりながら、単刀直入に質問する白露。
その問いに白良は全身を強張らせた。
「…はい。そうみたいです。私も村の人達から聞いて知ったので、本当かどうかは…わかりませんが」
苦しそうに言葉を紡ぐ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…