「おはよう。」

『…。』

「~?ただいま?」

『…。』

「なんだ、ママの事聞いたのか、言うなっていっといたんだけど。」

『何が?出掛けてるんでしょ?知ってるよ?待ってるの。お帰りって言ってもらうんだ。』

私が宿泊から帰ってきた事に、なにも言ってくれない父親、
普通の顔してママの事があーだこうだ。言ってる父親、
顔の腫れのこと、母親に言ったことを覚えてないという最低な父親にいった。

ただ、私の頭はそんな父親の言葉も聞いてるようで、
『私とみらちゃんはおいていかれたんだ。』って理解してしまった。

「お帰りぐらい言えないのか?ママには二人は大変だから俺が育てるって言ったんだ」と。
軽く、普通のことのように
ほとんど知らない父親という存在に言われた。

『お前のせいで、おいていかれたんだ。
お前のせいで、壊れたんだ。』頭のなかを渦巻いて、いつか必ず復讐してやろうって。
ママは私達を父親の言葉の暴力から守ってくれていたことに、そのあとの3年間で、きずく事になった。