甘い誘惑~Sweet Refrain~

美味しいご飯に満足しながら食べ進めていたら、
「あっ、やっぱりフミちゃんだ!」

聞き覚えのある声が聞こえたかと思ったら、あたしの向かい側にお盆が置かれた。

その人が椅子に腰かける。

「南方さん…」

南方さんだった。

「えっ、えーっと…」

何でここにいるんでしょうか?

そう聞こうとしたら、
「俺もよくここにくるんだ。

自炊がめんどくさい日とか」

南方さんが言った。

「そうなんですか…」

呟くように返事をした後、南方さんのお盆に視線を向けた。