「えーっと…」

食べ物はいつもの…でいいか、うん。

「軟骨のからあげとなすの浅漬けとフライドポテトで」

「へえ、若いね」

南方さんは呟くようにそう言うと、手をあげて店員を呼んだ。

「梅酒のソーダ割と生中を1つずつ。

軟骨のからあげとなすの浅漬け、フライドポテトと揚げだし豆腐とそら豆ときんぴられんこん」

スラスラとメニューを注文する南方さんに、
「おお…」

さすが、ビジネスマン。

あたしは思わず感心してしまった。