甘い誘惑~Sweet Refrain~

悶々と考えていたあたしに、
「本当に飲みに行くだけ?」

まじめ男が言った。

「え、ええ…そうです」

あたしは首を縦に振ってうなずいて答えた。

「わかった、そうしよう」

まじめ男が首を縦に振ってうなずいた。

えっ、マジっすか?

誘ったのはあたしの方である。

まさかのまじめ男の返答に、あたしは戸惑っていた。

「19時に会社近くのスタバでいい?」

まじめ男が早くも待ち合わせ場所を指定してきた。

「え、ええ…いいですよ」

我ながらしつこいが、誘ったのはあたしの方である。