甘い誘惑~Sweet Refrain~

あたしの謝罪にまじめ男は首を横に振って、
「ボーッとしてたのはお互い様だよ。

俺の方こそ、気づかなくて悪かった」
と、言った。

「じゃあ…」

その場を去ろうとしたまじめ男を、
「あの!」

あたしは呼び止めた。

「えっと…今夜、予定は空いてますか?」

「はい?」

あたしの質問に、まじめ男はキョトンとなった。

うーむ、これはハデに自滅しちゃった系でしょうかね?

ガツガツし過ぎの痛い肉食系女子のレッテルを貼られてしまったかも…。