甘い誘惑~Sweet Refrain~

「えっと…ケガしてない?」

まじめ男が聞いてきて、あたしに向かって手を差し出した。

「ああ、はい…」

あたしはその手を取ると、立ちあがった。

おお、あたし今まじめ男の手をさわってるぞ!?

これはチャンスか!?

チャンス到来か!?

いつやるの?

今でしょ!

「あ、あの…」

「はい、何でしょうか?」

話しかけたあたしにまじめ男が返事した。

「すみません、ボーッとしてて気づかなくて」

まずは謝罪した。