「今日は色々とありがとう!」 「ん、」 「じゃあ、また明日学校でね!」 私がバイバイと手を振ると、彼は来た道を戻っていった。 わざわざ遠回りして送ってくれたんだ。 私は家に帰ってすぐに寝る仕度をした。 「今日は色々あったなー」 いきなり転入してきて、バカ呼ばわりされて、喧嘩して。 でも、本当はいい奴で… 私は布団の中に入っても、ずっと隼人のことを考えていた。