4月
新年度。
大抵の人と平等に仲良くて、でもその代わり特定の人と一緒にいない、
そんな私だからクラスなんてなんでもよかった。
クラス表をみても、部活のメンバーすら確認しない。どうせ教室でわかるし。
そんな私でも、今年は自分以外の人の名前を探していた。
小枝潤。
私のクラスには……いない。
それだけわかると、私はもう靴箱に向かった。
新学期の最初だけ、前の年のクラスに行く。
懐かしさを覚える面々を見渡すと、
みんな思い思い離れ難い人の所に行くのだな、と小さな感慨を覚えた。
小枝君も。
きっと、その人たちが離れ難い人なんだよね。いつだかの上流階級たち。
気さくで面白いんだけどその人たちだけの空気があって、
恋愛や人間関係の情報に人一倍敏感。
私にはどう足掻いても届かないところ。
私が憧れてやまないところ。
私はきっと、そこには向かない。

