海辺の元で

少し片付けをしてから、みんなで反省会も含め打ち上げをした。

「え〜みんな、今日は、夏休み最後の仕事!ご苦労さま!」
ワイン片手に父が言った!
「ここまでこれたのは、みんなのおかげだ!」

「本当、ありがとう」
お母さんも言った。

「そして、純平君!今年も良くやってくれた。本当に助かったよ。ありがとう!司法試験、頑張ってくれ。盛大にパーティーをやろう!」

パチパチパチパチ♪

みんなで拍手をした。

「ありがとうございます!頑張ります!パーティー、期待してます!絶対受かるので」

「あと、雪乃!」
父がいきなり呼んだ。

「受験なのに、良く手伝ってくれた。普通、この時期なら、親は良い大学に進学させる為に、勉強させてやるのに、文句言わず手伝ってくれて、父さんも母さんも救われた。」

その言葉に涙が出そうだった。
「当たり前でしょ。だって、お父さんの娘じゃん」

少し微笑んだ父。

そこには、なぜか、悲しみがうつったように思えた。
「よ〜し、乾杯だぁ〜!」純平が弾けた。

「かんぱ〜い♪♪♪」

みんなはワイン、私はアップルジュースで。