「潤平......」



潤平さんたちが、私たちの前まできたから、

私は小さく頭を下げた。



「こんばんは、くるみちゃん」



「五十嵐くん......この子......」





潤平さんの彼女が眉間にしわを寄せて、私の顔をジロジロと見てきた。


まただ。


凪くんのお姉さんと同じ反応……



どうして……?



私、何かしたのかな……

私が凪くんの隣にいるのが、そんなにダメなのかな……





「麻衣」


潤平さんがそう言って、繋いだ麻衣さんの手をぐっと引っ張った。








「だって、すごい似てる」





......似てる?




「似てるって、誰にですか?」



「あぁ、くるみちゃん、なんでもないって。

麻衣の勘違いだよ、な、麻衣」




潤平さんは麻衣さんに首を振った。




「あぁ.....そっか......ごめんなさい。


なんでもない、気にしないで!



五十嵐くん、元気そうでよかった。もう、から......」

「あああ、麻衣、邪魔しちゃ悪いからもう行くか。

ごめんな、凪。俺らもう帰るからさ。



じゃあな、くるみちゃん」




潤平さんは、麻衣さんの手を引っ張って、


ショッピングモールの中に入って行ってしまった。




何..........




似てるって、誰に...........