キミの宝物



私は萌菜の横に座った。


そこから流れる気まずい雰囲気。



授業中、たくさんいろんな言葉を思い浮かべていたになぜか出てこない。


そこでふと、爽汰が言ってくれた言葉が浮かんだ。


≪言いたいことちゃんと言ってこい。後悔だけは絶対すんな。もしダメだったら、俺が一緒にいてやるから。≫



そうだよ。言わなくちゃ。


言わなきゃなにも変らない。



「萌菜。あのね?」


「・・うん」


「勘違いされてたことは、すごい悔しいし皆に嘘の情報流されて悲しかったしイラついた。でも、それでも萌菜と一緒にいたいって思った。よかったら、亮太も仲良くしてさ、またいつもの3人に戻りたいよ。こんな複雑な関係、もうやだよ・・」


「愛果・・」



気づけば萌菜は泣いていた。


私も、つられて泣く。


「ごめんね・・」


「私のほうが悪いことした。嫉妬していろんな子に味方になってほしかっただけなの・・。でも、やっぱり一緒にいて楽しいのは愛果だよ・・。ほんとうにごめんなさい・・。ごめんね・・」


そう言って、萌菜は私に抱きついてきた。

少しやせ細った萌菜の体を私は抱きしめ返す。