キミの宝物




授業が終わると、すぐさま爽汰が教室に来た。


「あーいか!部活やすんで行くぞ!」


教室の外から叫ぶ爽汰。

別に恥ずかしげもない。


みんなの前でキスしたくらいなんだもんね・・。


思い出すとまた顔が火照りそう。


でも、爽汰の人気は収まらない。


あんな怖い爽汰を見せても、ギャップがあっていいとか実は俺様キャラだとかいろんな噂ばかり広まっている。


一気に爽汰を囲む輪ができてしまい、やっとの思いで爽汰にたどり着いた。





「部活やすんじゃっていいの?」


息を切らしながら私は言う。


「だいじょーぶ!美律に言ってあるからさ」


「そっか。じゃあ私も伊織にメールしとくね」


「おう!」


爽汰は美律先輩と別れてからでも普通に仲がいい。

というか、部活での様子を見てる限り美律先輩は爽汰のことがまだ好きそう。


そんな光景を見ていると、いくら嘘の彼女でも束縛をしたくなってしまう。