「それって俺のせい?」
爽汰は、溜息をついてガシャンとフェンスにもたれかかった。
「ちがうよ!きっと、私の・・せい」
自分で言っておきながらなんだか泣きそうになって、唇を噛みしめた。
「愛果、そいつの家に行ったら?」
「え?」
「仲直り、したいんだろ?」
いつのまにか零れ落ちていた涙を爽汰は指でぬぐいとった。
「・・うん。バラバラなのは嫌だよ」
「じゃあきまりだな。今日行くぞ」
「え?!今日?!」
「1日でも早いほうがいいじゃん。」
きょとんとする爽汰。
そんな簡単に心の準備できないのに・・。
「大丈夫だよ。おれがいるから。」
「うん・・」
こんなときでも爽汰の優しさに胸があったかくなって。
ドキドキする。

