「授業戻った」 「へー珍し。ていうか、なんかあった?」 さっきから一点しか見つめてない私を不思議に思ったのか萌菜は顔を覗き込んできた。 私はやっと我にかえって、スポーツドリンクを一口飲んだ。 「あのね・・」 「うんうん」 「・・亮介に、告られた」 「え?」 もうすぐ冬が終わる頃。 事件が始まろうとしていた__。