それはあまりにも突然の告白だった。


だって、亮介のことはずっと信頼できる友達として見てきたから。


好きだとか、そんなのない関係だと思っていた。



「じょーだん、だよね?」



「じょーだんじゃねぇよ」



亮介は更に私を強く抱きしめた。
その強さが、本気だということを感じさせる。


「・・でも私」



「返事はあせんなくていーから。じっくり考えろ」



亮介は体を離したかと思うと、私の頭をポンポンと撫でた。
亮介の顔は少し赤い。



「じゃ、もう授業戻るわ。萌菜にも言っといて。」



ヒラヒラと手を振って、保健室を出てしまった。



ほんとに突然の出来事すぎて、なにも考えられなかった。

いつもバカやってた仲だったのに。



友達から恋愛対象になることもホントにあるんだなって思った。



ガラガラッと音をたてて、萌菜が飲み物を持って入ってきた。
差し出されたスポーツドリンクを受け取る。


「ありがと」


「うん。・・亮介は?」