お昼ごはんの時間。
私と萌菜と亮介は売店に行った。
「やっぱ定番のやきそばパンだな」
私は片手に焼きそばパン、片手にイチゴ牛乳。
萌菜は、てりやきバーガー。
亮介はラーメン。
それぞれ食べるものを抱えて、空いてる座席に座った。
「もうさぁほんときもいのぉ!」
キャピキャピとした甲高い女子の声が聞こえる。
ふと後ろを向くと、そこには昨日私を殴ろうとしていた先輩と中心には美律先輩がいた。
思わず目をそらして、気づかれないように身を縮めた。
そして耳を傾けた。
「あのタイミングで、爽汰こなかったら絶対殴ってやったのに!」
私のことを言ってたんだ・・。
昨日あんなに簡単に逃げてたくせに。
偉そうに言ってる態度に腹が立ってきた。

