キミの宝物



私は爽汰の胸を押して、一歩下がった。


「なんでも完璧にこなして、おまけに中途半端で。なに不自由ない生活してますーって感じでうざいんだよね。」



はぁーと、溜息をついた。
昨日から、爽汰の前ではこんな暴言ばっか。
さすがに、傷つくよね・・。


ゆっくり顔を上げた。


そこには、ゆがんだ顔をした爽汰がいた。


「あの・・ごめ・・」



「なにも知らないお前になにがわかんの。」



爽汰は私のポンポンと撫でて「またねー」って言って屋上から出て行った。



あんな顔初めて見た。

やっぱり傷つけてしまった。


「はぁ」



フェンスにもたれかかって、うつむいた。