キミの宝物




「昨日の、冗談にきまってんじゃん。」



おまけに冗談も通じない馬鹿で。



「え、そーなの?」



とても・・昨日の綺麗なシュートを決めた人とは思えない。



「はぁー・・これだからなんでも完璧な人って・・」



「ん?なんかいった?」



「なーんも。んじゃ帰るねー」


ヒラヒラと手を振って爽汰に背を向けた。



「愛果」



名前を呼ばれて振り返ると、爽汰に腕を引き寄せられていつのまにか爽汰の腕の中にいた。


「ちょっ、なにして・・」


「なんでお前は俺に対して冷たいわけ?」


制服から微かに香る柔軟剤が香ってなんだか心地いい。
って、ちがうちがう。