キミの宝物



強引に引っ張られた。

抵抗しようとしてもやっぱり男子だから振りほどけるわけもない。



気づけば屋上まで連れてこられていた。




どうしてこうなるのか・・。



「あのさー」



爽汰はフェンスからグラウンドを見つめながら口を開く。



「・・なに?」



真剣な雰囲気になぜか緊張した。



「昨日のこと先生に言わないでね」



「・・は?」



「これでもいちおエースだし、先生にも好かれてるからさ」



ニカッと笑う。


こいつ・・こんなことのためにわざわざ屋上まで連れてきて。


おまけに萌菜とかクラスメイトにも勘違いさせて・・。